東大生の読書ライフ

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東大生による書評ブログ。

本を読む3つの意味

なんかみんな本読め読めって言うけど、なんで読まないといけないのー?

それは

極論すれば、人間だから。

 

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いきなり変なことを言ってすみません。

もちろん、本を読まない人が人間じゃないなんていう気は全くありません。

現に、私自身が一年くらい本らしき本を全く読まず、本デトックスしてました。

 

今回は、本を読むことの意味を3つまとめてみました。

 

①人間は、学ぶ動物

 

wikipediaによると人間の脳は1250〜1450gです。

これはイヌ64g、ゴリラ530〜570gと比較しても格段に大きく、人間の知能の高さはこのことに起因しています。

一方、バンドウイルカは1350g、クジラは2600〜9000gと人間よりもはるかに大きな脳を持っています。

実際には、脳が大きいほど賢いということにはならず、体が大きい動物ほど脳も大きい傾向があるため、知能のことを考える際は体の大きさに対する割合のようなものを計算して比較します。(これをEQといいます)

人間のEQは7.4〜7.8で、他の動物と比較して抜群に高いです。

脳化指数 - Wikipedia

 

ではバンドウイルカのEQはというと、5.3となかなかに高いです。

五歳児並みの知能を持つとされるチンパンジーのEQは2.2〜2.5ですから、イルカはそれよりも高い知能を持っているかもしれません。

 

イルカのくちばし?を擦り付けて記録ができるタッチパネルを海に設置したら、ひょっとして海にイルカの文明ができるかも、という話をある本で読んだことがあります。

 

イルカは、高い知能を持っている可能性があるが、それを記録したり後世何十代にも渡って伝えていくことができないために、イルカ文明が生まれていないのかもしれませんね。

 

何が言いたいのかというと

人間の特徴:

知能が高く、かつ自分の知識を何百年と伝えていく手段を持っている

ということです。

 

この、自分の知識を伝える手段というのは、まさに「本」です。

知識を本で得るという行為は人間特有のもので、その手段があるがゆえに人間社会はここまで発達したということができます。

 

②情報収集手段としてコスパが最高

 

では、知識や情報を得る手段が多様化する中で、わざわざアナログな「本」を選択する意味はなんでしょうか。

 

それは、「コスパがいい」ことだと思っています。

 

例えば、今度中国に旅行に行くんだけど、中国人ってぶっちゃけ日本人のことをどう思っているのかな?今の時期は、行っても大丈夫かな?

という問題が発生したとします。

 

あなたなら、こんなときどうしますか。

ネットで検索するか、中国に行ったことがある人に聞いてみるか…

 

ネットで検索した場合、実に色々な情報が出てくると思います。

でも、結局書いている人がどんな人なのかはわかりにくい。

書いてある内容も、実は嘘かもしれませんよね。

ぱぱっと見て満足できるかもしれませんが、さすがにネットだけだと少し不安ではないでしょうか。

 

中国に行ったことがある人が身近にいればラッキーです。

しかし、あくまでその人の立場や目線からの情報しかないので、偏った情報になってしまう可能性もあります。

そもそも、忙しい人だとコンタクトを取るのに時間がかかってしまう場合もありますよね。

 

私の経験上、もし、本気で中国のことを知りたいと思うなら、本を読むのが一番手っ取り早いと思います。

 

なぜかというと、本を出している人はたいていの場合その分野の専門家や詳しい人であり、またその本を書くのに相当の時間を費やしているはずです。

いわば、本は著者の知識が凝縮された結晶。

それを、1時間そこそこで自分のものにできるのです。

 

もちろん、著者にはそれぞれの立場があり、情報もバイアスが当然かかっています。

在日中国人ビジネスマンが書いた本と、日本人の大学教授が書いた本の情報は当然違うはずです。

 

なので、両方読めば良いのです。

数冊読んだとしても、ネットサーフィンをして友人に声をかける総時間より短く済むと思いませんか?

しかも、新書であれば一冊800円程度、また蔦屋書店のようにドリンクをスタバで頼むと本が読み放題になるお店や、Bookoff、また図書館で無料で借りるなど、安く本を手にする手段はたくさんあるのです。

 

つまり、本を読むと時間とお金両方が節約でき、かつ上質な情報が手に入るのです。

 

③思考が鍛えられる

 

本を読むと、世界が広がります。

 

どういうことかというと、本を読むことで、今まで気にも留めなかったことにも目がいくようになります。

例えば、私は以前マーク・ボイルさんの「ぼくはお金を使わずに生きることにした」という本を読みました。

彼はアイルランドで廃棄された食品などを食べて、一年以上生活していました。

廃棄食品だけをたった1日分集めて、何百人もの人にディナーを振る舞うこともしました。

 

私はそれまで食品がどれだけ廃棄されているのか(食べ残しをしない以前に、飲食店やスーパーが大量廃棄しています)特に関心もなく、知る由もありませんでした。

 

しかしマークさんの本を読んで食品廃棄について考え、同じような問題意識を持っている人たちのグループに参加することもしました。

 

実際に喫茶店でパンの耳を大量にもらい、毎日おいしく食べています。

今まではお金を節約するといったら自炊するとか、もやしを食べるぐらいしか思いつかなかったのが、今では実際に廃棄食品をもらうという選択肢ができたのです。

(もちろん、廃棄食品をもらうことには賛否両論あり、あなたもそうすべき、などというつもりは全くありませんが。)

 

本を読み、学ぶことで自分の考え方の幅が確実に広がります!!

 

いかがでしたか。

今回お伝えした「本を読む3つの意味」は

①人間は、学ぶ動物

②情報収集手段としてコスパが最高

③思考が鍛えられる

です。

少しでも、読書っていいなと思っていただければ幸いです♪