東大生の読書ライフ

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東大生による書評ブログ。

日本神話の世界

古事記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01)

河出書房新社 (2014-11-14)
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作家の池澤夏樹さんによる日本文学全集の第1巻目。
読みやすい口語文と豊富な注釈があるので、背景知識が全然なくても楽しめました。
 
概要(?)をざっくりまとめると、
「日本の土地はイザナキとイザナミが産み出し、やがて天上界で最強となる太陽神・天照大神アマテラスオオミカミ)を含む多くの神々が誕生した。
下界(葦原中国≒日本)はオオクニヌシ(=地方豪族?)が支配していたのだが、天上界から天照大神の使いが降って(天孫降臨)支配権を手に入れた。今の天皇家天照大神の子孫である。」
こんな感じでしょうか。
 
日本人としての常識というか、教養だと思うので、今更ながら知ることができて良かったです(^◇^;)
 

一神教のイメージとは全く異なる、生命力の発露としてのおびただしい数の神々が誕生していたところが印象的でした。

神々の名前がひたすら列挙される部分が多く、どうしていいのかわからなくなりました(・_・;

地方豪族を神格化しようとした結果、数多の神々が生まれたとも言われます。

いやいや、神様じゃなくて人間でしょ!って思ってしまいましたが...

 

古事記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01)