東大生の読書ライフ

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東大生による書評ブログ。

疲れ目対策、眼科医に聞いたおすすめ目薬はこれだ!

GW終わっちゃいましたね。

無理せず、少しづつ仕事モードに入って行きましょう〜

 

目次

 

検査に行く重要性

 

さて、先日大学付近の眼科に検診に行って来ました。

特に病気とかではないのですが、目の健康のために検査してもらうことにしました。

 

というのも、近視の友人が以前網膜剥離という病気になってしまい、目の手術をしたと言っているのを聞いたからです。

目の手術をしたそうなのですが、これが結構痛いらしいです…

目にメスを入れるというだけで、怖いですよね…

www.santen.co.jp

この話が結構衝撃的で、自分も他人事ではないので早めに検査してもらおうと思い立ったのです。

 

強度の近視の人は、網膜剥離緑内障のリスクが高いそうです。

しかも、友人は網膜剥離の自覚症状が全くなかったらしく、気づいたときには手術が必要な状態でした。

 

特に近視が強い方は定期的に眼科でみてもらって状態を把握しておくことが重要です。

近年パソコンやスマホの影響で目には過度の負担がかかりがちなので、目を健康に保つことはこれまでにないほど重要になっていますよね。

 

私の現在の状況

 

私はど近眼で、視力が0.04くらいしかないです。

メガネやコンタクトレンズなしでは生活できません。

 

小学一年生の時点で視力が0.7くらいだったので、遺伝の影響もあると思います。

家族は皆、メガネです。

私も小学五年生くらいから眼鏡をかけ始めました。

 

もともと乱視が強いこともあり、また受験勉強やパソコン、スマホ、ゲームの影響で視力はどんどん落ちて行き、現在は0.04に。

ひどいですね…

 

他の人よりも目が疲れやすいような気がします。

渋谷みたいにネオンがキラキラしている夜の街は、歩いているだけで軽い頭痛が…。

 

東大から一番近い眼科

 

hongo-eye.com

 

今回は、こちらの眼科に行って来ました。

東大だけでなく、他の大学や(文京区は大学が多い)勤め人の方が多くいらっしゃるようです。

 

本郷三丁目の駅から歩いて10分以内で行けます。

道もそこまで複雑でなく、行きやすいです。

 

検診の所要時間

 

だいたい1時間以内でした。平日の午前中に行ったら一人患者さんがいて、待ち時間は短かったです。

お医者さんにいろいろ質問したので、これは長めの時間です。

 

検診って何やるの?

 

まずは視力検査。

Cみたいなやつ(ランドルト環)を見たり、いろいろやります。

 

それから眼圧の測定。

目を見開いた状態で目に風が吹いてくる仕組みになっているのですが、結構びっくりしました。

ちょっと怖いです。

 

その後院長室に通され、目の状態を目視で確認してもらいます。

そして角膜内皮細胞の写真を撮り、角膜にある細胞の数を測ります。

私は目が乾く感じがすると訴えたので、涙を染色してもらい、目の渇き具合も見てもらいました。

 

眼科医に聞いた!疲れ目対策

 

疲れ目対策には、ドライアイ防止のため目薬をさすことと、蒸しタオルなどで目の周辺を温めて血行を良くすることが有効だそうです。

 

オススメの目薬

 

薬局にはたくさんの目薬があって、どれを使えばいいのか迷ってしまいますよね。

 

眼科医の先生がおっしゃるには、まずコンタクトレンズ用と書かれているものを選ぶこと。これは防腐剤という成分が入っていないものになります。

 

また、若い人はビタミン配合のものは必要ないらしいです。

成分がシンプルなものを選びましょう。 

 

今回私が処方してもらったのはこちら。

 

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ヒアルロン酸ナトリウムPFというタイプ。

成分はヒアルロン酸ナトリウムと水だけのシンプルなものです。

 

ヒアルロン酸には保湿効果があり、ドライアイによって目に傷ができている場合でも小さいものならカバーしてくれるそうです。優れものですね!

 

こちらの目薬は市販されていなくて、眼科に行って処方してもらわないといけないそうです。

そして、病院は診察なしに薬だけ処方というのは法律で禁止されているらしく、どうしても診察時間がかかってしまいます。

 

シンプルなタイプの市販目薬だと、こちらが良いですよ。

成分は塩化カリウム0.1%、塩化カリウム0.4%で涙に近い成分になっています。

防腐剤が入っていないので、コンタクトレンズの上からでもさせます。

 

 

このタイプの目薬は以前使用したことがありますが、スーッとする清涼感こそありませんが優しい使い心地です。

目の充血などの症状がない方は、こちらで十分なのではないかと思います。

 

コンタクトレンズはどうしても目に負担がかかってしまうものなので、目薬で保湿して目を保護しながら、なるべく毎日とか連続12時間以上などの無理な装用を避けることが大切だそうです。

 

マジカルアイについて

 

私は近視を改善するためにマジカルアイという立体視をやっているのですが、あまり不自然な形でピント調節をするのは目にあまり良くないそう。

目を休めるためには、目を閉じてピント調節をしないことが一番だそうです。

 

469up.com

 

とはいえ、仕事の合間にいつも目を閉じて…というのは続かなそうです。

あまりマジカルアイに一生懸命になるとかえって疲れるという意見もありますが、私個人的にはPCの横に置いておいて気分転換に少しやるのはいいんじゃないかなと思います。

 

私が使っているのはこの本です。 

どんどん目が良くなるマジカル・アイ 世界遺産 (TJMOOK)

 

文庫本サイズの小さくて持ち運びに便利なタイプもありますが、小さいのでやると目が疲れる感じがしました。

A4サイズの大きな本でゆったりやる方が心理的なリラックス効果も望めていいと思います。

見える模様が単調だと飽きてしまいがちですが、こちらは美しい世界遺産の写真をモチーフにしていて飽きません。

 

目を休めるためには遠くを見ると良いとよく聞きますが、私の部屋からは遠くの景色が見にくいです。

また、夜だと遠くとか見えないですよね。

それで街の灯りが目に入ってきたらまた疲れてしまうし…

なのでマジカルアイは狭い部屋で目の体操をするのに重宝しています。

デスクに一つ、いかがですか。

 

 

本郷三丁目眼科の口コミ

 

院長先生は40代くらいの優しそうな女医さんです。

とにかくよくこちらの話を聞いてくれました。

親身になって診察してくれている感じがして、すごくよかったです。

大学からも近いので、また行こうと思います。 

 

かかった費用

 

初診の人は初診料で高くなってしまうらしいのですが、一連の検査+診察+目薬一本で自己負担2950円でした。

 

検査結果

 

私が心配していた網膜剥離に関しては、また別途で他の検査をする必要があるらしいです。

その検査は瞳孔を開いて行うため、検査後にしばらく見えにくくなるとのこと。

また日を改めて、午後に行こうと思います。

 

ただ、見た感じでは大丈夫そうと言われました。

 

まとめ

 

PCやスマホなしでは生きていけない現代で、目のケアは必須ですね。

私も今現在では目の健康が一番心配で、今こんなに視力が落ちていて年を取ってもものを見ることができるのだろうか、とドキドキしています。

 

網膜剥離緑内障では失明の恐れもある(!)ので、油断せず、もし時間があるなら検診に行ってみることをおすすめします。 

何を言ってるか全然伝わってこなかった本

こんにちは。

今日でGWも終わりですね。

 

今年のGWはいかがでしたか?

私は、羊山公園にお出かけもしつつ楽しめました。

途中バイトで潰れたりして思う存分満喫とはいきませんでしたが、いい感じに休めたのかなーと思います。

 

とはいえ、GW中でも関係なく働いている方もいらっしゃると思うと頭が下がるというか…

好きなように予定が入れられて休める大学生はなんて贅沢なんだろう、と思いました。

 

utbookworm.hatenablog.com

 

さて、GW最終日に思いがけずハズレ本に出会ったので、ご紹介していきたいと思います。

 

私が読んだ中で一番のハズレ本かもしれません。

こういう本は初めてです。

  

ダダ漏れ民主主義 メディア強者になる!

作家、ジャーナリストの日垣隆さんの著書です。

 

何が初めてかというと、何を伝えたいのか全くわからないのです。

この本は2010年に書かれた本で、ちょうどTwitterがブームになっていた時期。

メディアのあり方が変わり、情報がダダ漏れ状態になり政治家や裁判官も好き勝手できないぞ!言いたいことは言わせてもらうぞ!

みたいなことが書かれていました。

 

多分、わからなかったのは私の期待していた内容と全然違っていたからだと思います。

先日読んだドラッガーの「マネジメント」には、

コミュニケーションとは、期待である。

とあります。

つまり、人は自分が期待していない内容を受け止めることはできないのです。

本を読むことも、著者とのコミュニケーションだと思います。

 

私はタイトルに惹かれてこの本を読みました。

情報が溢れる中でメディア強者になる方法が知りたかったのですが、そのような方法論は一切出てきませんでした。

 

また、文体も論理的な説明文だと思っていたのですがエッセイ風で、日垣さんが思ったことをつらつらと書いている感じ。

章立てされている割には各章同士のつながりがなく、ツイートの寄せ集めのような印象を受けました。

 

それでもまだ面白ければ良いのですが、私は政治にも裁判にも興味がないし、古典もあまり読まない上に著者とも歳が離れすぎていて共感できる内容が少なく、要するに全然面白くなかったです。

 

何を言っているのかわからない(というか伝えようとして書いていない感じがしました)し、面白くないので時間の無駄だと思ってしまいました。

 

あるとき一念発起して月に一冊のペースで本を出した、と書いてあったのですが、確かにこの本を書くのに時間はかからなかっただろうなぁ、と思いました。

 

読書を読むことの良さは、その道に詳しい人が時間をかけて構成した論理やノウハウを短時間で吸収できるところにあります。

やはり短時間で書いたものはそれなりなのです。

本の形をしていれば何を読んでもいいというわけではなく、これは読むに値しない本、というか本ではないように思えました。

 

随分と酷評してしまいました。

私は名誉毀損で訴えられてしまうでしょうか…

日垣さんのファンの方、本当にごめんなさい。

 

 

日本社会は生きづらい?寛大さが鍵

注文をまちがえる料理店 

小国士朗(2017年、あさ出版

 

電車の改札で、Suicaのタッチがうまくできなくて行列を詰まらせてしまう人、いますよね。

急いでいたら、ちょっとイラっとしてしまうかも。

 

 

でも、もし自分が逆の立場だったら…

Suicaのタッチが甘くて、ラッシュ時の改札を渋滞させてしまった。

後ろのサラリーマンに舌打ちされた。

逆ギレしちゃうかもしれませんが、申し訳なくて消えたい気持ちになるのではないでしょうか。

 

これ、認知症と診断された人の心理状態と全く同じです。

認知症だとわかった患者さんは、周りの人に申し訳ない、消えたいという気持ちになる人が多いそうです。

 

できることなら他人のミスをいちいち咎めるよりは、しょうがないよ、まぁいいかと言える人間でありたい。

でもそんなの綺麗事かもしれませんね。

 

どうやったら、どんな時も他人に優しくなれるのか。

今回ご紹介する本には、そのヒントが詰まっています。

 

分野:福祉

難易度:★☆☆☆☆

コメント:

ほんわかしたイラストで、ほっこり和みます。「寛大さ」が大きなテーマになっていて、考えさせられます。

 

筆者情報:

1979年生まれ、東北大学卒業後、2003年に某テレビ局に入局。2013年に心室頻拍を発症。テレビ番組は作れなくなってしまったが、「テレビ局の持っている価値をしゃぶり尽くして、社会に還元する」というミッションのもと、数々のプロジェクトを立ち上げる。

 

 

まとめ:

小国さんが、認知症の方が自分らしく働けて、間違いがあってもそれを許せるような場を作りたいと「注文を間違える料理店」を期間限定でオープン。

 

企画は大成功し、たくさんのお客さんが訪れ、国内外のメディアから取り上げられました。

現在も、継続的な取り組みになっているようです。

 

印象に残った話:

認知症の奥さんがレストランで間違えながらピアノの演奏をするのを、健常者の夫が何度も何度も教えてあげながら演奏を完成させる場面。美しい夫婦だと思いました。

 

 感想:

この本は友人に勧められて読みましたが、彼は「寛大であることは大切だけど、その前に自分に余裕がなければ寛大にはなれない」と言っていました。

 

その通りだと思います。

 

腹ペコの状態でその辺のレストランに入り、間違って注文と全然違うものが出てきたら誰が笑って許せるでしょう。

 

実際、「注文を間違える料理店」には「余裕」を生み出すための様々な工夫が凝らされており、寛大になれる場の雰囲気作りが成功していました。

 

生きていく上で、自分のことだけで精一杯。

他の人のことなんて、気にかけている余裕ない。

 

正直、こういう時もあります。

 

しかし、誰かが「幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ」と言ったように、他人に対して寛大になれるからこそ、心に余裕が生まれることもあるのではないでしょうか。

 

そして、寛大さというのは自分に対する予防線でもあると思うのです。

というのは、間違いの許されない、「価値のない」人間は排除する生きづらい社会が出来上がってしまうと、自分が何かのきっかけで能力や可能性を失った時に自分自身が排除される側に回ってしまいますよね。

 

人生、何があるかわからないものです。

しかも、このような排除の考え方は人間というものをとても狭い視野でしか見ていない、貧しい考え方だと思います。

貧しいというのは、色々な意味で。

心理的に貧しいというのもあるし、人材の価値を活かしきれないという意味で経済的にも貧しいと思います。

 

人間はいくつになっても、どんな状態でも社会の一員。

認知症である前に、人なんだ」という言葉が重く響きました。

 

この本を読むと、他人に優しくなることについて、さらには誰もが生きやすい社会をどうやったら作れるか、考えるきっかけになると思います。