林業の仕事がわかる本
「林業男子 いまの森、100年先の森」
(山崎真由子、2014年、山と渓谷社)
林業界に新風を巻き起こす「東京チェーンソーズ」という会社を中心に、素人目線で林業に切り込んだ一冊。これを読めば、林業にもっと興味が出てくること間違いなし!
74歳の林業女子から一言
シャカリキになって取り組むこともいいけれど、自然体でやっていればいいんですよ。そうじゃないと長く続けられないわよ(笑)(p239)
自然体でやる、という言葉が印象に残りました。
人生の先輩に言われると、重みがありますね。
林業は肉体労働でありながら、長く続けられる仕事のようです。
東大卒の林業女子
東大農学部卒で林業の現場に行き、チェーンソーを振るう女子の先輩がいるそうです。なんだか憧れますね〜
そういう暮らし、いいなぁ。
薄給でも田舎で生活コストが低いので、お金は足りるそうですよ。
合わせて読みたい
本の中で紹介されていました。
私は読んだことがなかったのですが、かなり人気があったみたいです。
映画化もされていて、これを読んで林業を志した人もいるとか。
今度読んでみます。
WEBデザイナーコース説明会 体験記
「ウェブデザインを仕事にする。プロの考え方、ワークフロー、つくる楽しさ」
(フレア、エムディーエヌコーポレーション、2013年)
WEBデザインの現場について、豊富なインタビューを交えて丸ごとわかる本。
どのようなスキルが必要か、フリーで働くのは実際どんな感じかなど、具体的に書いてあるのでWEBデザイナーに興味がある人は読んで損はない。しかし、内容がやや具体的すぎるので、よくわからないところは読み飛ばしたらいいと思う。
楽しんで変化を乗りこなす
冒頭に5人のWEBデザイナーさんのインタビューがありましたが、みなさん異口同音に言っていたのは「WEBは変化が早く、それについて行くことが不可欠」だということ。
むしろ変化を楽しむくらいの気持ちがないと、WEBデザイナーは務まらないのだなと思いました。
WEBデザイナーコースの説明会に行ってみた
最近、 WEBデザイナーのブログなどをよく見るせいかプログラミングスクールの広告がやたらとパソコン画面に出てきますw
フリーになって自由に時間を使える!未経験から3ヶ月でプロに!と虫のいい謳い文句が並びますが、本当でしょうか。
私は将来、組織にとらわれない生き方がしたいと思っているので、自由という謳い文句につられて、あるプログラミングスクールのWEBデザイナーコースの説明を聞いてきました。
その方は非常に良心的(?)で、散々質問に答えていただいた挙句、なんと結局コースのおすすめはされせんでしたw
フリーランスは自由か
「フリーランス」があまりに魅力的に響くので、実際どうなのか質問をぶつけてみました。
しかし、フリーランスも大変です。
WEBサイトの作成に関わることは全て自分でやらなくてはならないし(写真撮影、文章作成、画像制作、コーディング、デザインetc)自分で営業もしないといけない。
さらに、制作費だけでは回らないので、当面の間「運営費」として月1万円とかをもらう代わりに、最新情報があったら24時間365日スタンバイして更新しつづける必要があるそうです。
常にwifi環境にいなければならず、仕事とプライベートの境界が曖昧になる中で仕事をしないといけない。
これは、なかなか大変なことではないでしょうか。
世の中、楽な仕事などないですし、どんな仕事でも楽しいこと辛いこと、両方あると思います。
決してフリーランス=自由ではないことを知りました。
それでも、自分一人でなんでも切り盛りするのはかっこいいと私は感じましたが。
大企業という「不安定」な選択
「大企業は20代でやめなさい」(大谷義武、2012年、幻冬社)
東大経済学部卒業後、三井不動産を経て起業、武蔵コーポレーションを設立した大谷さんが、大企業からベンチャーへと逆ステップアップ論を説く。
大企業に依存する生き方は「不安定」
仕事全体の規模は大きいですが、一人一人の行う仕事は非常に細分化されているのが大企業の特徴です。そのため、船から下ろされた時は大変です。今後は、小さい船を自分の力で漕いでいかなければなりません。しかし漕ぐ力(=稼ぐ力)が付いていないため、船はなかなか前に進みません。これは、この社会で生き延びる力が不足していることを意味します。(p46ー47)
日本の雇用制度は終身雇用制と企業内職能制度でした。ご存知の通り、終身雇用制は崩壊していますが企業内職能制度は残っているといいます。
企業内職能制度とは、その企業内でだけ使える技術です。
高校の時、先生に「これから求められるのは、スペシャリストではなくゼネラリストだ」と言われました。
まさしく、今の社会で強く生きられるのは会社に依存しないゼネラリストでしょう。
圧倒的な量をこなす
私は、新人社員の時に配属された部署がたまたま忙しい部署で、毎日朝の3時、4時まで仕事をするという経験をしました。当時は非常に大変で正直辛いなと思ってばかりいたのですが、今あるのはその時の経験があるからこそです。(p79)
大谷さんは、新人の頃は貪欲に仕事をするべきだと言います。
しかし、本当にそうでしょうか。
一生懸命仕事をすることは大事かもしれません。
しかし、私にはどう考えても毎日朝3、4時まで仕事をするのは人間業とは思えません。
こういう考え方は、ちょっと嫌ですね。
数年前に起こった電通の過労死事件が衝撃的で、苦労して東大を出て大企業に入っても使い捨てられてしまうのか…と暗い気持ちになりました。
私自身は、どんなに有意義な仕事内容でも、早朝まで仕事をさせられるところには絶対に行きたくないです。
時流を読む
起業は「いつ・どこで・何を」やるかが非常に大切です。まず、自分の力ではどうにもならない風の向きを計算しながら、「いつ」始めるかを見極める必要があります。自分の力ではどうにもならない風の向きというのは、時流です。起業においては、時流を読むことが成功の第一歩です。(p167)
実は、私も起業に興味があって少し学んでいた時期があります。
そしてなんとなくわかったのは、まだ誰もやっていない、全く新しいことをしようとしても時流に合っていないと受け入れられないということ。
ビジネスは既存のニーズがないと成立しませんから、いくら自分だけが問題意識を持っていてもビジネスにはなりません。
大谷さんも、三井不動産で修業しながら「今だ!」という時までビジネスモデルを温めていたそうです。
まとめ
大谷さんは子供の頃おじいちゃん子だった影響で、古き良き日本的価値観を信念として持っていらっしゃいます。
そのためやや右翼的な発言?もあり、ちょっと納得できない内容も少なからずありましたが、起業にかける想いやノウハウの部分は素晴らしく、起業を考えている方は一読して損はないと思います。
でも会社でみんなで教育勅語を音読するというのはどうなんだろう…
いくら何でも考え方が古すぎないか?女性のこと何だと思ってるの?と言いたくなってしまう部分も正直ありました。