東大生の読書ライフ

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東大生による書評ブログ。

マネジメントを読んでみた 1日目その1

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いま、P.F.ドラッガーの「マネジメント 基本と原則 エッセンシャル版」(ダイアモンド社)を読んでいます。

誤解を生むようですが、もしドラの方ではありません。

もしドラも読んだことがあって、あれはあれで面白かったです。)

 

もしドラがきっかけで、ちゃんと読んで勉強してみようと思いました。

もしドラでは女子高生のみなみが一人で「マネジメント」を読んで勉強し、しかもそれを野球部のマネジメントに生かすレベルまで理解していることになっています。

しかし実際問題、経済や経営の素養がない私にとっては正直難しくて「?」となる部分が結構あります。

(「マネジメント」を一人で読んで理解できたらスーパー高校生だと思うなぁ)

 

ドラッガーは大昔の人でもないので、言葉は平易だし、実際の企業の例などもあってわかりやすいのですが、それでも意味がわからないものがやんわり挟まれている感じで気持ち悪いです。

 

しかし書いてある内容は、さすが読み継がれる名著だけあって素晴らしく(多分)、全て吸収したいと思えます。

しかも、有名な本なので解説している人がたくさんいて、わからない言葉をネットで調べると、説明がたくさん落ちているのも助かりました。

インターネットと古典は相性がいいんですね。

 

今回は、私が今日勉強した部分でわからなかったところと、自分なりの理解、感想を書いて行こうと思います。

もし「ドラッガー」を読んでみたい方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけたら嬉しいです。一緒に頑張りましょう!

 

今日読んだ部分:p1〜36

内容:1.マネジメントの役割

   第1章 企業の成果

   2.企業とは何か

   3.事業は何か

   4.事業の目標

 

疑問点①

p11

(中略)マネジメントの仕事と組織から、マネジメントについて論じ始めることは、あまりにテクノクラートな発想である。それもかなり質の悪い発想である。なぜならば、マネジメントの仕事と組織は、それ自体が絶対かつ無条件のものではないからである。 

 ここの部分の意味がよくわかりませんでした。

そもそも、テクノクラートという言葉を知りませんでした…

 

そこで、インターネットの出番です。

 

ameblo.jp

 

こちらのブログが大変参考になったので、リンクを貼らせていただきます。

 

まず、「テクノクラート」とは、日本語で「技術官僚」のこと。

Wikipediaによると、

テクノクラート (英語:technocrat) とは、(中略)高度な科学技術の専門知識と政策能力を持ち、なおかつ、国家の政策決定に関与できる上級職の技術官僚(技官)のこと。

テクノクラート - Wikipedia

という意味だそうです。

 

上の和光さんのブログによると、

私たちは、ともすれば、「何を為すか」と「如何に為すか」を混同します。

 

これは、正しい手順を踏めば、正しい結果が得られる、という迷信に縛られているからですね。

 

迷信ですよ。

 

正しい手順を踏めば、正しい結果を得られる、と言うのは、かなり限定された条件の下でしか、実現しません。

 

例えば、A社で成功した経営改善の手法を、B社でそのままやっても成功するとは限りません。

たとえ業種が同じだとしても、働いている人が違います。歴史が違います。文化が違います。

手法そのものより、手法を適用する環境の差の方が、結果に与える影響は大きいのです。

 

科学の実験室ならば、それが東京にあろうが、大阪にあろうが関係なく、たとえそれが地球の裏側のブラジルの研究室であったとしても、同じ実験環境を整えることが出来ます。

そこでは正しい実験手順を踏めば、正しい実験結果が得られることでしょう。

 

でも、現実は、そんなに単純ではないですよ。と言う話ですな。

と説明されています。

 

なるほど、ちょっとわかってきたかも…

 

つまり、テクノクラート的な発想とは、「正しい手順さえ踏めば、正しい(望み通りの)結果が出る」と信じ、目的 (what) を考えずに方法論 (how) に走る考え方」だと理解しました。

 

マネジメントについて論じるときに、「どうやってマネジメントするか?」というハウツーに走る前に、まずはマネジメントの目的とか、企業におけるマネジメントの役割といった根本的なところををまず考えなさい。それによってハウツーも変わってくるから。

といった意味でしょうか。

(自分なりの理解なので、もし間違ってたらぜひ教えて欲しいです!)

 

 

もう少し大学生に身近な例として、受験勉強でも同じようなことが起こりうると思います。

私はバイトで塾で教えているのですが、数学の問題を解くときに、ただ適当に式をいじくって、使えそうな公式を行き当たりばったり的に使えばなんとかなると思っている子が時々います。(実は私もその傾向があったので、人のこと言えないのですが…)

 

でも、公式を使っても、そもそも何を求める問題なのか(目的)の部分を見ていないので、目的のための正しい行動ができていなくて、結局うまく解けないことになります。

確かに公式を使って式はきれいになったけど、「だから何?」となって問題解決には繋がらない。

 

これも、「テクノクラート的発想」になるのでしょうか。

 

結構長くなったので、そのほかの疑問点については記事を分けて書いていこうと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!