世界に一つだけの手作り調味料
「スローな手作り調味料」
林弘子(2005、晶文社)
こんな人におすすめ:食品添加物が気になる人、料理好きの人
分野:料理
難易度:★★☆☆☆
コメント:
料理本ですが、食にまつわるエッセイが所々に散りばめられていて、林さんのこだわりが感じられるとともに、読み物としても楽しく読めます。
筆者情報:
1958年北海道ニセコ町生まれ。81年、国産有機農産物を使用したせいか製パン業「麻衣くっきぃ」を設立。現在は分泌、食品企画、開発、および料理教室「竜洞」を主催している。食は命だという観点にたち、食づくりを超えた暮らしづくり、生き方づくりをめざしている。
まとめ:
トマトケチャップやマヨネーズ、柚子胡椒など、普通は作らないもののレシピが盛りだくさん。
私は料理好きなので、見ているだけで楽しくなりました。
筆者情報にもあった「食は命」という言葉から、以前観た「人生フルーツ」という映画を思い出しました。
美しい老夫婦(90代!)のお話なのですが、家でたくさんのフルーツを栽培し、健康のために食べ物はなんでも自分たちで手作りしているのが印象的でした。
私はあまり映画を観たりしないのですが、大学の先生に勧められて観に行きました。
この映画は本当に良かったです。
いまはもう上映終了になっているところが多いですが、アンコール上映をやっているところもあるみたいです。全国的に放映されています。
この映画の中の
「なんでも自分の手でやってごらん、そうすれば見えてくるから」
という言葉がすごく響きました。
料理を自分でするようになってから、この野菜がいまは旬なんだなぁとか、これは作るの大変だなぁとか、色々考えるようになりました。
そして何より大きいのは、自分が食べるものを自分でコントロールしているという感覚。
加工食品が無数に出回る中、世界に一つだけの手作りの食べ物と、それによって紡がれる毎日も素敵だなと思いました。
この人の他の著書:
「秘伝 自然発酵種のパンづくり」「秘伝 発酵食づくり」「穀物をもっと楽しもう」(いずれも晶文社)
いいですね〜私こういうの大好きです。
今、味噌作りもブームになってますしね。
いつかチャレンジしてみたいです。