第二外国語では中国語を選択すべし!4年間やってわかった勉強法
今日は、母の日ですね。
お母さんにカーネーションをあげるのって、素敵な風習だと思います。
花屋さんは大儲けですね!
さて、私は大学一年生の時から第二外国語として中国語の勉強を始めました。
必修としての授業は一年間しかありませんでしたが、その後も独学で地味に勉強を続けて4年目の夏にHSK最上級の6級(HSKは段みたいな数え方で、1級が一番低くて6級が最高なのです)を取りました。
中国語の学習は今年で5年目になります。
(早いですね…もうこんなに経っちゃったのか^^;)
そこで、中国語学習者の私がつまづきやすいポイントや勉強のコツをご紹介します。
これから中国語を勉強しようと思っている大学生の方に、少しでも参考になれば嬉しいです☆
中国語を選んだ理由
私が中国語を学んでいる理由は、日本に中国人が多いからです。
大学はどんどん国際化が進んできており、留学生の受け入れが増えてきています。
中でもやはりダントツで多いのが中国人。
大学内にはたくさんの中国人留学生がいます。
私の研究室では、日本人よりも中国人の方が多い!
やはり言語を学ぶ上で使う機会があるかどうかは非常に重要だと思うので、中国人の友達なら作りやすいと思い、中国語を選択しました。
そして、五年経った今もその選択は間違っていなかったと言えます。
中国語を使う機会は、作ろうと思えばいくらでも作れます。
多分、英語以上に機会を作りやすいです。
大学によっては言語交換プログラムという、友達になってお互いの母国語を教えあうものがあります。
もしそんなものがなくても、自分で中国人を見つけてやればいいのです。
大学の授業ではどんなことをやるの?
大学では週に最低二回中国語の授業があり、まずは基本的な発音から始めて一年間で文法を網羅します。
中国語は「四声」という特徴的な発音があります。
一番最初に马(ma、馬)という発音の練習からやります。
下記のサイトでは実際に聞いてみることができるので、興味がありましたら。
中国語の文法は英語と近い部分もあり、しかし英語ほど厳密でなかったりしてあまり難しくないです。
英語の方がよっぽど難しいと思います。
東大の教科書は他の大学の教科書よりも内容が濃く、授業が早く進んでいくようです。
同じクラスに早稲田大学から仮面浪人を経て入ってきた人がいましたが、最初は大学で一年やっていたので楽勝だったのが、だんだん東大のペースについていくのが大変になっていました。
東大志望の人は、覚悟を決めておいてください(?)
勉強のやり方は、先生が大体宿題を出してくれるのでそれをやるだけ。
私はそれプラスNHKのまいにち中国語を聞いていましたが、やらなくてもついていくには困りません。
留年しないために
第二外国語の授業は東大をはじめ多くの国立大学などで必修になっています。
東大では実際に、第二外国語ができないことが原因で留年してしまう人がクラスに1〜2人はいます。
しかし、私の感覚では真面目にやっている人は大丈夫です。
どんなに語学が苦手でも、授業にきちんと出席し、テスト前に勉強していれば合格させてもらえます。
逆に言うと、留年してしまった人はなんらかの理由でそれができなかったということです。
授業に出なくてもテストができればOKでしょ、という考え方をする東大生が時々いるのですが(頭いい人の発想?)実際にはそれはとても難しいし、あまり頭のいい方法ではないと思います。
語学の勉強はコツコツやることが非常に大事です。
短期間でも丸暗記することはできますが、付け焼き刃ではすぐに忘れてしまいます。
頑張って勉強したのにすぐ忘れては、勉強した時間が無駄ではないですか?
なので、たとえ退屈でも毎回授業に出席することが学習のペースメーカーになり、効率的な勉強ができます。
独学のコツ
東大理系では、第二外国語の授業は一年で終わります。
入学時はみんな色々考えて中国語を選択するものの、実際には一年間勉強してあとは忘れ去ってしまうことがほとんどです。
私はもともと語学が好きで、地味な正確なのでちまちま続けることが性に合っていてたまたま4年も続いています。
第二外国語を身に付けたい人は、大学の授業が終わった後でどのように継続していくかがカギになると思います。
ここでは、私が4年間続けてきた方法をご紹介していきます。
大学で必修の授業を一通り受けていれば、
オススメの教材
①初級〜大学1、2年生〜
NHKラジオ まいにち中国語
初心者ならまずこれをお勧めします!
私は大学一年生の時からこれを聴き始め、大学の授業の理解が非常にスムーズになりました。
このラジオ講座の良さは
①毎日放送される
放送が毎日あり、中国語学習時間の絶対量を増やすことができます。
語学の学習効果は学習時間に比例するので とても良いです。
②手軽
1ヶ月500円足らず、ラジオ放送が無料で聞けるので非常に安いです。
NHKネットクラブというものを利用すると、一週間分の放送を無料でいつでもどこでも、スマホからも聴くことが出来ます。
無料でこのサービスはすごい!すごく勉強しやすいですよ。
トップページ右のマイ語学から登録します。
③リスニング力が鍛えられる
中国語を勉強している人は、発音の難しさを感じていることが多いです。
私も四年以上勉強していますが、中国人の会話は聞き取るのが難しいです。
HSKなどの検定試験を受ける時にも、どうしてもリスニングで点が取りにくい。
なので、ラジオ講座で少しでも耳を慣らすことが重要なのです。
②中級〜必修終了後〜
必修の中国語を無事終えたら、ここから独学が始まります。
必修でなくても大学で中国語の授業が取れるなら、それもすごくいいと思います。
しかし多くの場合時間的制約やキャンパスが変わってしまうことで、語学の授業を取り続けることが難しくなります。
この段階まで来たら、NHKラジオ講座を一つレベルアップしてみましょう。
レベルアップ中国語 2018年4〜6月分
レベルアップ中国語 2018年7〜9月分
レベルアップ中国語はテキストが3ヶ月まとまっています。
内容は講師によって様々なのですが、文法や発音に比重を置きすぎていて面白くなかったり、難し過ぎてついていけなかったりすることも。
中国語は英語に比べて圧倒的にNHK講座の数が少ないので、どうしても偏ってしまって自分に合ったものを選びづらいのが実情です。
しかし2018年4〜6月分は程よい難しさで、スキット(会話文)中心なので実用的な中国語が学べます。
四年間やって来た中で、一番いまの講座が好きかも。
中級レベルの方は是非聴いてみてください!
③上級〜HSK5、6級合格を目指す〜
中国語学習が三年目以降になると、HSK(中国政府公認の中国語能力検定。国際的な基準として就職や留学に使えます)にして4級レベルを持っているはずです。
ここで一度HSK4級を受けてもいいのですが(私は受けました)、HSKの受験料も結構高いので、思い切って5級を目指してみるのも手です。
HSK4級過去問
HSK5級過去問
HSK対策にこれも使いました。
長文読むにもリスニングにも、語彙力が非常に大事。
HSK5級受ける時に重宝しました。
HSK対策には、HSKの過去問をやりこむことが大事だと思います。
HSK教本も買いましたが、正直必要性を感じませんでした。
長文の役やリスニング問題のスクリプトは過去問に十分載っていますので、それをしっかり見て復習し、知らなかった語をひたすら覚えていけば着実に点数アップが望めます。
モチベーションの保ち方
語学の学習は地味なので、継続が大事ですがなかなかモチベーションが続かなくなりがち。
やる気を保つためには
①学習のペースメーカーを作る
②中国人の友達を作る
③検定試験を受ける
の三つが有効でした。
①ペースメーカーは、大学の授業やラジオ講座。とにかく途切れなく学習を続けることです。毎日10分とかでいいので、触れることが大事です。
②大学内や、意外と近所にも住んでいるかも?中国人はとにかく多いので、知り合ったら連絡先を交換し、Wechatを使って中国語で会話してみましょう。使う機会があるともっとできるようになりたい!とやる気につながります。
③勉強を続けるためには、目標が必要だと思います。HSKまたは中検(個人的には国際基準のHSKがおすすめ)を受験すると、必然的に勉強しなければならなくなるのでよかったです。
いかがでしたでしょうか。
2020年東京オリンピックを控え、今後中国人と接する機会はますます増えていくことと思います。
中国語を勉強すると、思いがけないところで役に立ちますよ。
一緒に頑張りましょう!
お金の貯め方を知りたいときに読む本2冊、徹底比較!
今回は、対照的な2冊の本を紹介したいと思います。
お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書)
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
以前読んだこちらの本に、何かを学びたいときはまず異なる立場の筆者の本を3冊まとめて新書で読むべしとありました。
今はお金を貯めることや投資に興味があるのですが何も基礎知識がないので、まずは入門としてこちらの2冊を読んでみました。
本当は3冊読みたかったのですがこのテーマの本は2冊しかたまたま手に入らず、2冊になってしまいました。
しかし結果的に、2冊でも3冊でも、とにかく異なる主張の書かれた複数の本を一気に読むことはとても有意義だと思いました。
本に書かれている主張は筆者のバックグラウンドが少なからず影響しています。
なので、異なるバックグラウンドの人が書いた本を比較しながら読み、主張を鵜呑みにせず自分なりに解釈しないと(筆者はそのような意図がないにしても)いいように流されてしまいます。
自分で言うのもなんですが、私はとても素直な性格なので本に書かれていることをすぐに実践したりします。
そんなとき、ふと立ち止まり「この人はなんでこの主張をしているのだろう?」と客観的に考えるためには、この読書法は非常に有効だと思いました。
さて、今回はこちらの2冊です。
タイトルが対照的なのがお分かりいただけるでしょうか。
左の小宮一慶さんの本は貯蓄から投資にだまされるな、つまりむやみに投資しないよう説いています。
右の本勝間和代さんの本はお金をむやみに貯蓄せず、どんどん投資に回そう、と説いています。
一体どちらが正しいのでしょうか?
ちなみに小宮さんの本が2008年、勝間さんの本が2007年に出版されています。
ちょうどリーマンショックが起きた頃ですね。
分野:金融
難易度:★★★☆☆
コメント:
10年ほど前に書かれた本だが、言っていることは普遍的な論理なのでこれから10年経っても通用しそう。いつの時代に読んでも参考になりそうな良書。
筆者情報:
経営コンサルタント。1957年生まれ、81年に京都大学法学部を卒業し、東京銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入行。米国ダートマス大学経営大学院に留学、MBA取得。岡本アソシエイツなどを経て96年に小宮コンサルタンツを設立。
VS
1968年生まれ。経済評論家、公認会計士。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。
まとめ:
二人の主張は一見すると真逆に見えますが、実は根本的な部分は同じです。
二人が口を揃えて言っているのは
「投資は有益だが、自分の生活に必要なお金は確保した上で限度を守ってやるべきだ」ということ。
その上で、じゃあどのように投資を行うのかという点で二人のバックグラウンドから見解が分かれてきます。
小宮氏は「お金はコツコツ銀行に預けて安定運用すべき。その上で余裕ができたら投資に回せ」
これは、やはり銀行に勤めていた小宮さんだから出る主張なのかもしれません。
しかし、銀行に預けていれば元金が減ることはないので、下手な投資をして損をしないためには耳を傾けるべきことだとも思います。
一方で、勝間氏は「銀行に預けている分、投資をしていれば得られた利益を失うリスクがある。極端な低金利下では預金していても貯蓄は目減りする。」
勝間さんは証券会社の側で投資家として働いてきた経験から、貯蓄を投資へと駆り立てます。
こうやって比較してみると、やはり書いた人の立場って本には色濃く出るなぁ、怖いなぁと思います。
小宮さんは住宅ローンを組むことをお勧めしており、また銀行にコツコツ貯金することを「日本人の美徳」とまで言っていました。
しかし勝間さんは、銀行にとって住宅ローンは収入源になるために勧めたいのだと批判していました。
感想:
私個人的には、勝間氏の論調の方が共感できました。
私のように不景気な時代しか知らない大学生にとっては、マイホームを持ちたい気持ちとかコツコツ貯金していれば将来安泰といった考え方はどうもなじみませんでした。
それよりは、勝間氏の自分で勉強して「お金に働いてもらう」ことの方が現実的に思えます。
銀行に預けている限りお金が減ることはないかもしれませんが、それは自分のお金を守るためにそうしているのか、それとも投資について学ぶのが面倒くさいからただ寝かせているだけなのかはわからないですよね。
勝間さんの本を読んで思ったのは、頑張って投資について勉強すればその分リターンが返ってくるということ。
お金を寝かせておくことは美徳ではないと思います。
投資の具体的な始め方についてはどちらの本でもわかりやすく書いてありますが、さすがに専門家なので、だいたい書いてあることは同じでした。
投資には定石があるのですね。
「◯◯で儲ける!」という本が巷に溢れていますが、そういうものをあてにしないようにしようと思いました。
この人の他の著書:
勝間和代 2007年
最新版もあります。何が書いてあるのか気になります。
道徳の教科化、その背景と価値観の押し付け
今日は、講義で道徳の教科化の話が出ました。
2018年度から小学校で、2019年度からは中学校で道徳の授業が教科になったことはご存知でしょうか。
これ、見るとすごく考えさせられます。
そもそも、道徳が教科になったのはいじめ問題をなくすためみたいです。
詳しくはこちらの記事が参考になります。
この記事で紹介されている本がめちゃくちゃ気になります。
翔太と猫のインサイトの夏休み―哲学的諸問題へのいざない (ちくま学芸文庫)
内容が深くて面白そうなので、今度読んでみます。
動画で紹介されている「お母さんへのせいきゅうしょ」は私も小学生の時に道徳の教科書で読んでいて、今でもよく覚えています。(授業中に授業そっちのけで一人道徳の教科書を読みまくっていたので、授業で扱ったかは覚えていません。)
内容は子どもが家事手伝いにお金を請求したところ、お母さんから日々の家事内容に0円と書かれた請求書が渡された、というものです。
私もこの物語を読んで「お母さんの無償の愛」とは思わなかったですね。
私の場合は「こんなこと親には絶対言えない(鳥肌)。もし言ったとしたら、手伝いで金を請求しようなんて、恥を知れというメッセージで無償の請求書が来たんだ」と思います。
こんな感じで、一つの物語を読んでも、そこから感じることやそこに滲み出る価値観は人それぞれ違うわけです。
しかし、限られた時間内でしかも数値化しないにせよ評価をしなければならないとなると「無償の愛」という単一の価値観を押し付けがちになります。
今日の講義で先生は、このような単一の価値観(日本政府が植え付けたい価値観)に子ども達が「教化」されていく状況に警鐘を鳴らしていました。
教科書も文部科学省の認定を受けたもの、つまり政府の検閲済みなわけですよね。
本当にいい先生が、多様な価値観を受け入れる形で授業を毎回してくれるならいいですが、道徳という教科を教えることの負担が大きいと思いますし、多くの学校では単一の価値観に落とし込むという形で授業が行われていくのではないでしょうか。
結局、政府に都合の良い人間を生産するための仕組みに思えて怖いです。
「お母さんのせいきゅうしょ」なら、お母さんっていいよね、無償の愛だよね、家族って素敵だね、じゃあ将来子供作ろう
→少子化の改善
みたいな感じで。考えすぎでしょうか。
やはり、番組でも小学校の先生が言っていましたが、自分の頭で考えるべきだと思います。
人は皆違うのだし、置かれている環境も違います。
それに道徳というのははっきりとした答えや形があるわけではありません。
道徳観は赤ちゃんでも持っているそうです。
子どもの方が大人より道徳観が未熟だから教えてあげないといけない、とも限らないと思います。
これに関してはこちらの記事で詳しく書いていますので、よろしければぜひ!
道徳の教科化、あなたはどう思いますか?